19 世紀、蒸気船による計画的・迅速な航海と、経度測量に基づく国際的に共有しうる近代的海図の市販体制により、人類にとっての「新たな海洋」が出現していた。海洋はもはや、風任せの移動しかできない空間でも、捉えどころのない液状空間でもなくなった。そして、海図によってその情報を国際的に共有しうる世界状況が出現した。 本研究は、この状況にたいして、日本社会が行った対応と、その成果をふまえて行った海洋知再編の具体像を明らかにするための基礎データを整備することを目的とする。 なお、本研究は下記と共同して行った。 |
(課題番号17K03094、2017~2019年度、代表:杉本史子) |